せわしなく働く人のいる小部屋。
リゼ「神様…ねえ…。」
ロベ「そんなこと、どうでも良いわ。」
イー「神様なんて、自分に従わない物は抹殺する、ただの独裁者に過ぎませんよ。」
ラヴェ「僕は…もう誰が哀しむのも見たくない。それだけだよ。」小さな…核シェルター。
ラヴェ「僕より…ずっと小さな子…。」
リゼ「…この子達…少し前だよな…何とか…出来なかったのかな…?」
ロベ「…父が先か子供が先か…残された方はたまったもんじゃ無いのに…。」
イー「災害って一体…ここは…小世界は…分離、隔離された世界の一部なのか…?」
無数の本棚の並ぶ部屋。そこに連なる幾多の名前。
イー「…彼等の後を追うようなことだけは避けておきたいね…。」
ラヴェ「僕たちも…見張られてるね…この塔の管理者に。」
リゼ「気味が悪い…全部ゲームだとでも言うのか…?」
ロベ「…一体誰なのか…登っていけば解ることよ…。」
花畑。そこで剣を託し、息を引き取った老人。
ロベ「剣を渡すだけの運命…か。」
イー「…誰もいない世界…この人…寂しくなかったのかな…?」
ラヴェ「最初から一人なら…孤独なんて解らない。ただ、この人は満足したみたい…。」
リゼ「それだけで良いのかよ…こんだけで…。」
目の前で砕け散る阿修羅。目の前にあるのは……扉…。
リゼ「…もう…最上階…何だよな…。」
イー「思ったより…あっけなかったですね。」
ラヴェ「この先に…何があると思う?」
ロベ「知らないわ。見に行けば解るもの。」
彼等は、その一歩を………踏み出せなかった。
踏み出そうにも、足場がない。
リゼ「へ?」
イー「あれ?」
ラヴェ「ほえ?」
ロベ「まさか…。」
そう。これは罠。そしてこれは落とし穴。
盛大に落下していく四人の姿がそこにはあった…。
「また登ってこれるかー?」
響き渡る声。それを最後に途絶える意識。そして、目が覚めたのは…。
大陸世界の宿屋だった。
リゼ「ん…ここ…は…?」
イー「まさか…一階…?」
ロベ「…さっきの…って、どんだけ経ったかも解らないか。でも頭来るわね…。」
ラヴェ「ん…あそこにいるのは…。」
飛び出していくラベンダー。そこにいたのはなんと…。
ロベ「ん?あのスライムの横にいるの…。」
ラヴェ「爺ちゃん久しぶりー♪」
イー「あれは…ミレイユさん!?」
リゼ「嘘っ。何でさやかちゃんが!?」
駆け寄る四人。その会話は…。
ロベ「相変わらずラブラブ?」
「あの人の子供がお腹にいるんです♪」
「君たちのお陰だ。有り難う。」
ロベ「へ…へぇ……(十年後が楽しみだわ)」
ラヴェ「爺ちゃんやっぱり龍王だったんだ。」
「とほー案外バレるもんじゃのぅ…しかし…災難じゃったな。」
ラヴェ「ほんとだよ…て言うか、良く生きてるよね僕等。」
「ほっほっほ。その様子なら問題無さそうじゃ。」
イー「あれから…どうでしたか?」
「うん。私たちの世界は少しずつ良くなって来てるわ。」
イー「そうじゃなくて、少しは…笑えるようになった?」
「……ええ。今、私も頑張ってる。」
リゼ「何でまたここまで…。」
「一同!名誉総長にエールを送りに来ました!」
リゼ「ほえ?」
『名誉総長!ご健闘を祈ります!!』
リゼ「うわ…まいったねこりゃ。頑張らないとなぁ…。」
ラヴェ「それじゃあお望み通り…。」
ロベ「もう一回登ってやろうじゃないのさ。」
イー「さっきの声の主…」
リゼ「面を拝みに行ってやるぜ!」
そして…塔の扉を蹴破っていざ!!……ん?蹴破る?封印は?
ロベ「あれ?このドアの破片で死んでる亀何?」
ラヴェ「うへ…なんか腐ってるよこれぇ…。」
イー「ん〜どっかで見たような亀ですねぇ…。」
リゼ「さっさといくぞ〜。」
哀れ玄武。南無…。
そして階段の先は…塔の外壁部分だった。
ロベ「た…高い……。」
イー「いい眺めですね〜♪」
ラヴェ「う゛〜直射日光が痛い…。」
リゼ「うへ…エスカレーター無いとやっていけねぇな…。」
そして…次に待ち受けていたものは…。
リゼ「何…これ?」
イー「骨龍?」
ラヴェ「ん〜何か頭に突っかかるなぁ…。」
リゼ「流石骨。脆い脆い。」
お前等殆ど忘れてるだろ…。
そして次は……。
リゼ「何で白虎が…?」
イー「うわ…ここだけ…皮剥がされてる…。」
ラヴェ「ひょっとして…アンデッド?」
ロベ「ん?最初のでかいの2匹って……。」
思い出す一同…。
イー「そーいえば大陸世界って玄武だったんですね…忘れてた…。」
ラヴェ「で、青龍は骨しか残ってなかったと…。」
ロベ「そう言えばさ、リジェイドが買ってきた剣やけに強くない?」
リゼ「ん〜何でだろ?」
剣の名前。クリアした人なら解るよね。
ラヴェ「そう言えば朱雀ってどうしちゃったっけ?」
イー「あ、僕暗闇くらってて見てないですねぇ…。」
ロベ「ああ。あいつならねぇ……。」
リゼ「待て…言うな…。」
で、その先に進んでみると…もそもそ動く赤い肉片の山があった…。
イー「………………………………………………。」
ラヴェ「そう言えば…。」
リゼ「イーリャ…早く立ち直れよ…。」
ロベ「ああ。チェーンソーでバラしてたんだわね。」
バリア解除後の朱雀が、チェーンソーで切れたかどうか…未確認である。
と、言うわけで、快調に飛ばす一行。
リゼ「ここが…最上階か。」
イー「いよいよですね…。」
ラヴェ「うわ…高いねぇ…下が見えないや…。」
ロベ「あわわわ…た〜か〜い〜……。」
一同思った。コイツが大人しければ何処でも楽園かも知れないと…。
そして…奥の扉へはいる。
ちなみにそれまでロベリアは終始ガクガクに震えていたという…。
そして…辺り一面に広がる雲の大地…空中世界を思わせるそこに家具が無造作に並ぶ。
リゼ「ここが…楽園…?」
ロベ「よかったぁ…下が見えない…。」
イー「星が綺麗ですねぇ〜。」
ラヴェ「で…あそこにいるの…誰?」
そこにいたのは…シルクハットの男だった。
「ようこそ。このゲームを勝ち抜いたのは君たちが初めてです。」
リゼ「ゲーム?」
「そう。私が造り上げた壮大なストーリーのゲームです。」
イー「どう言う…こと…?」
「平和な世界にも飽き飽きしていました。そこで阿修羅を呼び出しました。」
ロベ「じゃあ…諸悪の根元は…。」
「彼は世界を乱し面白くしてくれました。しかし…それも束の間のこと。」
ラヴェ「そこでゲームか…ぜーんぶ筋書き通りだったんだね。」
「そう。なかなか理解が早い。私は悪魔を打ち倒すヒーローが欲しかったんですよ。
多くの者達がヒーローになれずに散っていきました。
死すべき存在の彼等が生きようとする様は私さえも感動させるようなものがありました。
そこで…私は君たちにお礼がしたい。どんな望みでも叶えて上げましょう。」
リゼ「俺達は…アンタの玩具じゃない…。」
イー「あなたに弄ばれ…死んでいった人達がいる…。」
ラヴェ「よくも…。」
ロベ「でもお願い事が無い訳じゃ無いわねぇ♪」
一同『はい?』
一同。硬直。神もまたこれから一戦交えると思っていたのだから拍子抜け。
「あ、あるんですか?」
ロベリア、神の手を取る。他三人、十字を切る者。木魚を叩く者。棺桶を作る者…。
ロベ「アタシの物になって♪」
「はい?」
神硬直の後、青ざめる。
「え…えーとぉ…。」
ロベ「アタシの下僕になって♪」
しばしの静寂。後に響き渡る神の悲鳴…。
ラヴェ「やっぱり…。」
イー「これからどうしましょうか?」
リゼ「なんっかばかばかしくなってきたな。アレじゃぶっ倒す気も起きないや。」
神。ロベリアに羽交い締め。
「たーすーけーてーっ!」
ラヴェ「でもさ、もう悪さできないよね。」
イー「そうですね。あれならもうねぇ…。」
リゼ「行こうか。」
『何処に?』
リゼ「俺達の世界に!」
その後…彼等はどうなったのか…。
ロベリア・日々神様を苛め倒す日々。神様は神様で時々かくまって貰ったり、
少なくとも退屈とは無縁の日々を送っている。
ちなみに、楽園世界を乗っ取って女王様を満喫しているらしい。
ラヴェン・大量のドアを買い込み、各世界を行き来しているらしい。
一時期姿をぱったり見なくなったかと思えばまた現れる。
悠々自適にそこいら中を駆けめぐっているらしい。
イーリャ・どうやらミレイユと気があったのか、兄と彼女の間の往復の日々が続いている。
ちなみに、あのあとロベリアからかくまうのを条件に、
神様から人間とモンスターの姿を自由に変えられるようにしてもらったとか…。
リゼイド・都市世界復興に向けてめざましい活躍を見せている。
また、名誉総長としてゾク達の尊敬を集め、
実質都市世界を牛耳っているとか…しかし、本人に自覚無し。
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